映画「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」公式サイト » COMMENTATORS


エリック・カンデル
Eric Kandel

神経科学者、1929年11月7日、ウィーンに生まれるが、ユダヤ人であったためにホロコーストに遭い、39年アメリカ合衆国に移住。ハーバード大学に進み脳の生理学的研究を始める。記憶のメカニズムや芸術と科学の関係性について研究し、2000年にノーベル生理学・医学賞医学賞を受賞。コロンビア大学神経生物学行動センターを創設し現在も同大教授として活動する。著作に「芸術・無意識・脳—精神の深淵へ:世紀末ウィーンから現代まで」「カンデル神経科学」など。



ルドルフ・ブッフビンダー
Rudolf Buchbinder

ピアニスト。1946年12月1日、チェコのリトムニェジツェ生まれ。史上最年少の5歳でウィーン国立音楽大学に入学。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスを中心とするドイツ・オーストリア音楽の本流が専門で、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ32曲の独創的な解釈が評価され、世界各地で全曲演奏を行う。2016年には単独公演とウィーン・フィルとの来日公演を東京・サントリーホールなどで行った。



ジェーン・カリア
Jane Kallir

美術史家。同じく美術史研究家であった祖父オットー・カリアが1939年に建てたニューヨークのサン・エティエンヌ・ギャリーの共同ディレクター。ギャラリーや国際的な美術館での展覧会をプロデュースする傍ら多くの著作も残している。エゴン・シーレ研究の第一人者であり、シーレの全集、伝記、カタログ・レゾネ『Egon Schiele: The Complete Works』を出版している。



エリザベート・レオポルド
Elisabeth

眼科医で美術愛好家だった夫ルドルフ(~2010)と共に50年代からシーレの作品を集め始め、マニアックな存在だったシーレを世に知らしめた。夫妻が集めた42の絵画と184の素描などは自ら設立したレオポルド美術館に展示している。世界最大のシーレ・コレクションを所蔵する美術館として芸術愛好家が世界から訪れている。



ブライアン・ギリアム
Bryan Gilliam<

音楽理論家。デューク大学のトリニティ・カレッジ・オブ・アーツ・アンド・サイエンスで音楽、ドイツ語、ドイツ文学を教える。19世紀後半から20世紀初頭のドイツ音楽、リヒャルト・シュトラウスのオペラやウィーン世紀末が専門。



モニカ・ファーバー
Monika

写真史家。ウィーン・ルートヴィヒ財団近代美術館の主事を務め、アルベルティーナ美術館の写真コレクションのチーフキュレーターでもある。11年からはボナルテス写真研究所の所長も兼任。ドーラ・カルムスやルドルフ・コピッツの研究や、ウィーン写真史などの著作多数。



フランツ・スモーラ
Franz Smola

美術史家。20世紀初頭のウィーンを専門とし、01年から09年までベルヴェデーレ美術館に在籍。その後15年までレオポルド美術館でディレクターを務め、ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館のキュレーターに就任した。



クラウス・アルブレヒト・シュレーダー
Klaus Albrecht Schroder

美術史家。ウィーン大学で美術史と歴史を学ぶ。1999年よりアルベルティーナ美術館の館長として数々の展覧会やリニューアルを精力的に手掛け、人気の美術館に押し上げた。